生きる勇気

　生きる意味を真剣に考えています。いつか死ぬのに、いつかお棺の中に入れられて燃え盛る火の中に入れられて焼かれて肉体を失う運命なのに、なんでそれまで苦しんで生きなければならないのか？

　答えなんてないけど、たいていの人は態度と方向性は決まっているようです。それは自ら死ぬという方法は今のところとらない、とるつもりはない、ってこと。とりあえず生きるという方向で行こう、ということです。だから答えは探さない。だってそれだけ決まっていればいいから。それは合理的。生きること自体が目的になる。

 

　私は生きるエネルギーはあまり持ち合わせていない。それでも生きているのは、死んでいないから。それから、夫と姉のため。たったこの二人のため。彼らがいなかったら死んでもいいと自分では思っている。身近な人が死んだあとの人生がどれほど悲惨で重苦しく闇に包まれているものであるかを知っているから。彼らにそういう思いをさせられない。それは彼らを愛しているから。

 

　そう、それだけでいい。生きる理由はまさに、そういうことでいい。でもそれだけじゃあ、苦しい毎日をやり過ごせないからあれこれ意味をつけなければならないのだろう。

 

　何にもしないでいる勇気を持ちたい。