母親に元のように電話した

少し前に、母親に電話をして最近の話をして、母が好みそうな話題をした。

身近な人が親孝行したくでもできなかった、その様子を見て、自分にはまだまだ時間があるじゃないかと思ったのだ

。また、親と感情的なしこりを持ち続けたままでは、自分の精神にとってもよいことがない。

気軽に電話できｊない関係のまま終わりたくない。

それで電話した。元の私のように。

勿論、本質的な意味では、本当に元に戻ったわけではない。母を違う視線で眺めている。関係の持ち方は変わったと思う。

だがやはり、この世に親がいるということは、本来的にありがたいことなのだ。迷惑をかけたり、怒りをぶつけたりする相手がいるということだけでもありがたいことなのだ。

だからこれからは親孝行を、せねばと思う。

母は何も変わっていないし私が変わったことも気づいていないだろう。

でもそれでいいのだ。

母の価値観の庇護から抜け出し、徹底的に拒絶し、今は別の関係性を持ち始めた。

ここまでくるのに、3年半、病気になりながらたくさん迷惑かけて相手の心かき乱して、そうしてたどり着いた境地。

親を乗り越えるのに、方程式なんかないし、かっこいいやり方もない。こうやるしかなかった。私は病気になることでしか親に反抗する強さを持ち得なかったのだ。

でもこれでいい