うつ病・不安障害日記

毒親の両親に育てられ、成人後ひどいうつ病を発症した毒子日記です。

マスコミの批判

 人間関係が一番この世の中でめんどくさいことだと思うけど、生きていく中で我々はそれを学んでいく。学んでいくときに、頭で学ぶのではなく、実地で血を流しながらじゃないと真の意味では身につかないところが、つらいところだ。机に座って誰かに教わるのではない。自分の経験を通して考えながら、それを学んでいく。
 
 人間関係で一番大切なのは、「相手を尊重する」ということ。当たり前のことだし、ずっと言われてきていることだし、あらためて言うまでもないことだけれど、言葉に出して言うと、そういうことになる。
 
 相手を尊重する、というのは、相手の存在そのものを認める、ということ。つまり相手の価値観や生き方に心理的に侵入しない、ということである。
 
 いろいろな相手に対する不快な感情と不適切な行動は、これを怠るところから始まるのではないか?
 
 相手を憎んだり、攻撃したり、あるいは相手からの搾取に対抗できなかったり、自己主張ができなかったり、ものが頼めなかったり断れなかったり。余計にアドバイスしすぎたり。そこには、恐怖や不安や嫉妬や恨みねたみ、そういった感情も絡んでくる。
 
 マスコミの有名人に対する批判が激しい。そこにはどこかしら正当な批判以上の感情的なものがみてとれるときがある。そこには、「有名人だから責任がある」、という名目のもとに、相手の生き方や人格、やり方に土足で踏み込み、心理的には搾取しているという事態が見て取れるときがある。批判すればその人が変わってくれるという願望があるのだろうか?人はそうそう変わらないし、変わるかどうかは本人が決めることであって、何の関係もない第三者が執拗に要請することではない。
 
 親が子に対し、心理的な侵入を行う場合もある。「手を出しすぎる」場合である。子の意向も聞かずに、先に手を回す。その子どもが苦労をする機会を奪う、考える機会を奪う。
 
 子がまた親の育て方や人格やその価値観を恨む。これもまた一種の心理的侵入である。搾取に対しては現実的な方法でもって対抗すべきなのであって恨みつらみを心の中に澱ませるべきではない。恨みは相手への期待から起こるものである。相手に現実的な期待以上のものを期待するのは、相手を尊重していないことにつながる。