~2012年5月までの経過
発症後これまでの経過の詳細は「経過全体の流れ」フォルダの前ページに別に記載してあるのでそちらをご覧ください。
とりあえず全体を簡単にまとめて、前回までで記していない点を詳しく記します。
2009年
10月半ば~後半 発症。
2010年
1月~3月:急性期
4月~7月:回復の後退
基本的には実家と自宅を往復。焦燥感から自宅での家事などを開始し、悪化。
2010年~2011年
8月~1月:実家へ通った時期
実家に通い食事を作ってもらう。帰りは夫が迎えに来る。1週間に1回は、夕食を自宅でとる。両親と病気に関してコミュニケーションをとるようになる。食欲・体重安定する。不安パニック症状、焦燥感は継続。「完全に状態が良い日」や「ひどいパニック状態」がなくなり、代わりに「毎日それなりに具合が悪い」という状態になる。現実の自分を受け入れがたく、将来への不安も強く、否定的な思考は持続。
午前中に起きて家事を細々とするようになる。
2月~4月:自宅中心の生活開始
実家に通う気力がなくなったことと、一日中、一人で自宅で過ごすことが何とか以前よりも可能になったことから、実家に通わず、自宅で過ごすようになる。日中は、具合が悪くなると夫に電話連絡をして話をきいてもらう、姉に電話をするなどして対処する。家事を行い、DVDを見る、一週間に一回映画館に行く、プールに行く、一人で電車に乗って遠出する、Wiifitをする、などして過ごす。常時胸部不快感があり、些細なきっかけで不安感上昇し、抑えられなくなる。孤独感が強い。家で活動する家事のチェックリストを作成し、少々苦痛でも行動して自信をつけることができるように工夫する。美容院や友人同士の飲み会に参加したりするが、2,3時間で感情がコントロールできなくなる。3月に起こった巨大地震に対してはさほど恐怖感を持たない。
通院・薬物療法開始。パキシル・アナフラニール・リボトリールがメイン。薬物の種類と量の調整時期。胸部のざわつきが弱まる。薬の副作用で眠気が強く、以前より寝ていることが多くなる。マイスリーを中止。一人で家にいて家事をしていると、将来を悲観し、否定的な思考に陥り(夫に家事を手伝ってもらっているので申し訳ないという気持ち、周囲の同年代の友達は仕事や育児をしているのに自分は何もしていないという焦り)具合も悪くなる。一方、外出中は胸の違和感が消失することから、夫にサポートしてもらい家事を減らし、できるだけ外出する機会を設けるようにする。一週間に一回は映画館に行き、また、泳いでいる間は気がそれるのでできるだけプールに通うようにする。wiifitも日課とする。
家事、特に食事の準備全般をするエネルギーがまだないが、それをやらないと罪悪感が生じたり自己批判的になるという状況。家事が出来るようにするより、良くなっていっている部分を強化していくという方法で対処。
2011年~2012年
8月~1月:レメロン・アルマール投入、症状に明るい兆し
レメロン投入。「胸がジンジンする感じ」が軽減。人前に出ても病前と同様の感覚を持てるようになる。マッサージに行く、オンラインゲームを楽しむ、レンタル犬と過ごす、コンサートに行く、習い事を始める。 胸部不快感、年中そわそわした感じは継続。ストレスのかかる出来事があると、落ち込みが強まり身体がだる重くなる。BDI(ベック抑うつ尺度)=10点台(軽いうつ状態)
レメロンの副作用により体重が20キロ増加。
家事担当は全て夫が行う。
2月~4月:社会活動の活発化
副作用が出たことと症状改善により徐々に薬物減量。体重・食欲ともに徐々に減少する。習い事を増やす。飲み会やライブなど積極的に参加する。以前もしていた仕事に関することで在宅でもできる仕事をボランティアで開始する。避けていた仲間や仕事に接近できるようになったことが進歩。
認知療法を自分で本を参考にしつつ本格的に開始。効果を体感できる。
また食事作りも適切な範囲で行うようになる。
一方で手持無沙汰なときに胸部不快感が生じたり、病気になってしまったことに対する落ち込み、両親への罪悪感と葛藤、「治らないのではないか」「子どもはどうしよう」といった将来への不安などは継続している。
5月~現在:気分の自己コントロールが可能になった時期
気分が落ちそうになると、外出してマッサージなどへ行き、気分を紛らわせていたのが、自宅にて、気そらしのための課題を実行することにより、自己コントロールするようになる。気分が悪い方向へ行きそうになると、やれそうな項目をずらっと並べた表から、ルーレットを回してどれをやるかを決定し、それを実行していくことで気分がそれる。たとえばwiifitや習い事の自宅練習、在宅仕事、オンラインゲーム、読書、家事、テレビ、認知療法等である。
フランクリンプランナーを開始し、今後の目標を具体的に立て、それを課題項目に入れる。主にうつ病のさらなる改善と再発予防のための身体つくりに焦点を当て、血液の循環をよくしたり自律神経系の働きをよくするための運動をとりいれる。
また、「やりたいことを自由に行う」ということはできるようになったため、ここから先へ進み、「時間を制限して負荷をかけてやるべきことを行う」練習をとりいれていく。具体的には毎日ある程度タイトな約束の予定を入れ、そのために、夜適切な時間に就寝し、早朝起床するという、睡眠習慣の改善を行う。身辺、家事等もそれに合わせて行うようにする。
相談機関でのカウンセリングに通い始め、症状等についてや悩みを正直に話し、具体的に相談にのってもらう。家族以外ですべてを正直に話して十分に相談にのってもらうことは初めてであり、心理的負荷はかかるだろうが、長い目で見ると有益であろうと思われる。
胸部の違和感(じんじんする)状態は、相当にやわらぎ、代わりに、ざわざわするか全くしないかという状態になる。ストレスのかかることがあったり、夜になると胸がざわざわしやすい。突発的なストレスに関しては動揺し身体症状が強まることが多い。
時折、ひどく否定的で悲観的な考え方にさいなまれるも、そう多くはない。毎日毎時間ということはない。人間関係で起こり得るストレスは、あらかじめ予測して回避している。「治らないのではないか」という不安はなくなる。
時折、出産適齢期を過ぎていることに関して現実的な焦燥感が強く生じる。