うつ病・不安障害日記

毒親の両親に育てられ、成人後ひどいうつ病を発症した毒子日記です。

親からの脱却

空想の中の母親が求める理想の自分像を演じていたかっただけ。ずっとそうだったのだ。そしてそれがなぜだかとても居心地が良かった。今はそれを手放さねばなるまい。

 母親が本当にそんなものを求めていたのかさえ定かでない。もし自分が求めないなら、修正することもできただろうに、病気にならなければそれができなかった。私って本当に弱いんだなあと思う。

  逆に、親の価値観から独立して自分を打ち立てる、というのは逆に言えばここまで大変なのかっていうか。そういうときに同伴者としての友達は必要だけど、結局最後の最後、それをやるのは自分自身しかいないのだから。

  私にとって「仕事」とは、お金を稼ぐためでもなく、好きなことの追求でもなく、本当の意味での社会的成功でもなく、ただの「理想の娘を実現する道具」にすぎなかった。

 それを手放せない訳は、弱いからだろう。弱いという言葉は適切でないかもしれないが、あえて使いたい。それ以外にどう言えばいいかもわからない。これを手放したら、自分自身で吹きっさらしの大地に立ち、自分でその方向を見定めていかねばならない。こんなに恐ろしいことはない。それだったら親の望む通りにしていた方が楽だ、という結局はそういうことだったのだ。私は弱さゆえに楽をしてきた、ということだ。

 人間楽をしてはいけない。結局こうやってとばっちりがくる。
 とばっちりがきたことを良かったとも悪かったとも思わない。ただ、今私が、吹きっさらしの大地に立っているという自覚があるということは確かだ。どうしていったらいいかなんて、わかりっこない。