うつ病・不安障害日記

毒親の両親に育てられ、成人後ひどいうつ病を発症した毒子日記です。

回復の証

回復の証。
最近実感したこと。

スーパーに買い物に行って、その日は自転車に乗ってこなかったことを思い出した。
食材を袋2つ抱えて、700mぐらいの道のりを歩いて帰らなければならなくなった。
あ~めんどくさい、でもやるか。って思った。。。。でそのまま持って帰って何も問題なかった。

1年前の2月の頃の私。
これができなかった。スーパーの袋をぶらさげて家に帰る、ということが。
なんでできない?どういう意味でできない?体力がなくて重すぎるってこと?

だったらやってみればいいじゃない?
でもそれができなかった。

このスーパーでの買い物袋の持ち方が分からなくて、ストレッチの専門家の知り合いを呼び出して、わざわざ持ち方を訊ねたのを覚えている。「どうやったら肩が凝らずにスーパーの袋を持ったらいい?」と。わざわざ呼び出したんだ。そして、ただ持ち方を訊ねただけじゃなく、生活できるようにするための身体つくりのプログラム作ってほしいと頼んだ。

今、考えると笑ってしまう。
買い物袋の持ち方って、やってみればいいじゃん、幼稚園児が母親にきくことだよって。。。

でもそのときの私、びっくりするかもしれないが、本気で分からなかったんだ。
700mの道のりを、買い物袋2つぶら下げてどうやって帰ったらいいのかが。

これがうつ病なんだ。
うつ病をまだ知らない人に訴えたいのは。
こうやってすべてが、全てのやり方が間違えていると思い込んで、今まで積み上げてきた全てのこと、全部一から100まで分からなくなってしまうのが、うつ病なのだと。

正しいも正しくないも、自分のやりたいようにやればいいし、一回やってみればいいという考えさえ、
疑わしく思えてくるのだ。
だから正しいことを知っているに違いない、専門家、を呼び出した。専門家なら「正しい答え」を知っているだろうと思って。
そんだけ自信がなくなってしまうんだ。

それがたったの1年前。
発症したのは4年前。
1年前でこれだから、4年前は、推して知るべし、である。

今はそんなこと人にきかなくても、自分で持ち帰ってきた。そうだ、昔の私はこんなふうにして普通にやっていたんだった思い出しだ。普通にやれてたんだ、日常生活を。