うつ病・不安障害日記

毒親の両親に育てられ、成人後ひどいうつ病を発症した毒子日記です。

オレンジ食べる

 今日は、オレンジを食べた。
 美味しかった。
 
 うつ病になってからできなかったことだ。。嬉しかった。
 
 オレンジの美味しさを知っていて、それへの欲求を満たすため、包丁で皮をむく、というただそれだけの行為。
 
 それがうつ病になるとできない。
 
 まず、オレンジの美味しさを忘れる。食欲がないから。前と同じようにその欲求がないことに苦しむ。
 
 オレンジの皮を包丁でむくということができない。ただそれだけのことにひどくエネルギーがいるし、包丁が自分をさしてしまいそうでひどく怖く感じる。だからできない。それでまた自分を責める。
 
 そういうことの繰り返しだった。むくときは、食べなければいけないから、むかなければいけないから、と苦しくても必死でやってた。
 
 でも今日はちがった。普通にオレンジ食べたーいと思えた。そこに食欲が満たされる喜びを予想でき、皮をむくことも何の苦もなかった。尖端恐怖もおさまっていた。
 
 ただそれだけのことがとても嬉しい。
 
 うつ病の人なら、分かってくれるだろう。