うつ病・不安障害日記

毒親の両親に育てられ、成人後ひどいうつ病を発症した毒子日記です。

治る

知人と話しているうち、そのご家族もうつ病にかかっていたことが分かった。
経過をきくと、3年ぐらいは療養して引きこもっていたが、今では治って仕事も結婚まで決まったとのこと。

それを聞いたとき、心の底から良かったと思った。
「そういうのをきくと本当にうれしいですね」
それを言う私の声が震えていた。涙が出ていることに気づいた。

同時に自分も希望が持てた
そうだ、この病気は治る病気なんだと

薄氷を踏むような思いで一歩一歩進んでいかなければならないけど、
生まれたときからをやり直すように一つ一つブロックを組み立てていかなければならないけど、
それを続けていけば治るのだ。

病前やっていなかった夕食つくりが毎日できている
病前やっていたことができるようになることに、まず難儀する病気である。しかし病前やっていなかったこと、しかも料理というのはこの病気にとってとても難しいことなのである。回復していなければできるはずがないし、努力している証拠だ。

数年後に自分が、病気であったことを受け入れて、別の人生を歩めているそんな図が見えた。

映画監督・小説家の青山真治さんの言葉にこのようなものがあった。
「絶望してはいけない、のではない。絶望すべきなのだ。それでもそのあとにくる、見たこともないものととともに歩もうではないか。」