うつ病・不安障害日記

毒親の両親に育てられ、成人後ひどいうつ病を発症した毒子日記です。

うつ病の治療法:なぜ回復期が難しいのか

現在、病気に対する治療・対処法としては、3つの柱、を考えている

(1)症状への対処
(2)内面の変化
(3)新しいやり方の獲得(うつ病になる前とは違う考え方行動の仕方等のスキルの獲得)

(1)症状への対処
・私の場合特に、自律神経のメカニズムに変調をきたし、すぐに自律神経の更新状態が生じるようになってしまったため、これに対処するために、認知行動療法のやり方を取り入れている。
・症状が生じたときの、認知、行動、身体、問題状況、に介入する。
・身体への働きかけとして、汗をかく運動+お風呂に入る、が効果的なのでこれを実践している
・日中の活動量を徐々に増やしていく。活動前や活動中に生じる、認知や行動の問題にも介入する
▶︎方法:薬物療法、主に認知行動療法(一応サポーターというかコーチの役割の人がいる)

(2)内面の変化
以前も書いたが、趣味を始めたり、いろいろな世界に出て行ってこれを体験することで、内面の変化が起こっている。私の場合の内面の変化は、母親との一体化から、母と心理的にも物理的にも離れて、そこから新しく自分のための世界を作るために、新しい世界をたくさん体験した、している、こと。友達も新しいし、交流する人たちも新しい人たちだ。自分で小説を書いたりとか、も始めた。(別に誰かに見せるつもりでやっているのではない)。外見も変えた。
▶︎方法:自分で外の世界に出かけていっている。あとはカウンセリングでその体験について話したりしている。認知行動療法

(3)新しいやり方の獲得
これは(1)ともかぶるが、何かに取り組むときに「病前とは異なるやり方」を獲得する必要がある。なぜなら、そのやり方を続けていても、前のやり方でうつ病になったのだから、また同じことが起こってしまうからである。人に頼めなかったことを頼むようになる、自分でやらなかったことを自分でやってみる、自分の悪い考え方や行動のクセに対処しながらそれを進めていく、そういったことである
▶︎方法:認知行動療法、カウンセリング

ポイントは、これらが同時並行で進んでいく、という点である。
症状にだけ対処していても、内面の変化、つまり、母親と心理的に離れて、一人の大人同士として会話できるようになるとか、そういうことができるようにならないと、結局、人格の成長は起こらない。人格の成長が起こらなければ、うつ病になった意味がない。選ぶ友達も変わってくるし変わっていい。また、それに伴い、新しい自分なりの、自分が苦しくない、日々のいろいろな物事のやり方を獲得する必要性も出てくる。以前は自分から友達を作るために声をかけなかったとか、友達に自分の思っていることをはっきり言わなかったとか、そういうやり方を変えていかなければならない。
別に前と比べて何もかも変える必要はないのだけれど。

これだけのことを回復過程でやるには、相当の時間がかかるし、サポートはもちろん必要だし、こんな大仕事は何よりも疲れる。
うつ病なのに、内面では、こんなにたくさんの仕事をせねばならぬのであるから、本当に疲れるのである。
外部で目に見える活動量を徐々にあげていきつつ、水面下では、内面の変化と、新しいやり方の獲得を進めていかねばならない。
だから、ゆっくり進んでいくのは当たり前。

1月~4月の間は活動量を増やしつつ、新しいやり方で世界を体験して相当疲れていたんだと思う。だから4月でどっと具合の悪さが出た。

うつ病のときは、全てが新しい世界を体験して、それに対応しなければならない状態なんだよってことを忘れないようにしたい。自分も周囲も。