最近の症状レベル
最近の症状チェックです。以前よりよくなっているでしょうか？
まず、専門的客観的な診断をしてみます。
（１）BDI（ベック抑うつ尺度）
１３点（軽いうつ状態）
※２年前の一番ひどいときは４０点越えています。確実によくなっていますね。
| Ａ | 以下の症状のうち５つ（またはそれ以上）が同じ２週間の間に存在し、病前の機能からの変化を起こしている。（これらの症状のうち少なくとも１つは抑うつ気分または興味・喜びの喪失である） | |
| １ | その人自身の訴えか、家族などの他者の観察によってしめされる。ほぼ１日中の抑うつの気分。× | |
| ２ | ほとんど１日中またほとんど毎日のすべて、またすべての活動への興味、喜びの著しい減退。× | |
| ３ | 食事療法をしていないのに、著しい体重減少、あるいは体重増加、または毎日の食欲の減退または増加。× | |
| ４ | ほとんど毎日の不眠または睡眠過多。× | |
| ５ | ほとんど毎日の精神運動性の焦燥または制止。 × | |
| ６ | ほとんど毎日の易疲労性、または気力の減退。× | |
| ７ | ほとんど毎日の無価値感、または過剰であるか不適切な罪責感。〇 | |
| ８ | 思考力や集中力の減退、または決断困難がほぼ毎日認められる。× | |
| ９ | 死についての反復思考、特別な計画はないが反復的な自殺念虜、自殺企図または自殺するためのはっきりとした計画。× | |
| Ｂ | 症状は混合性エピソードの基準を満たさない。〇 | |
| Ｃ | 症状の臨床的著しい苦痛また社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。〇 | |
| Ｄ | 症状は、物質（薬物乱用など）によるものではない。〇 | |
| Ｅ | 症状は死別反応ではうまく説明されない。すなわち愛する者を失った後症状が２ヶ月を超えて続くか、または著明な機能不全。無価値への病的なとらわれ、自殺念虜、精神病性の症状、精神運動制止があることが特徴。〇 | |
Aの症状は満たしていませんが、Cの社会機能は阻害されています。これはどういうことなんでしょうか？
うつ病ではないけれども、何か別の理由で社会的な機能の障害がある
具体的に言うと、たとえば、家事に踏み出したり、仕事に踏み出すのが怖くてやっていない。今自分に責任のかかるようなことをあえて課していない→なぜならば再燃するような気がするためです。
次に考えられるのは
はたしてこれは
１．本当はやればできるのに不安によってそれが障害されているだけなのか
２．それとも本当なのか、つまり社会的な活動を始めるとまた具合が悪くなって逆戻りするのか
どちらなのかは重要です。
１ならば問題は不安ということ。
２ならばまだ症状は改善したが再燃・再発の危険があるということ。
再燃するような気がするのはなぜか？その予兆があるのか？
→そうですね。ありますね。人と会って興奮するとそれが長引いて身体にも現れたり、疲れたりすると胸がじんじんする。自分がプレッシャーを感じるような場面では具合が悪くなったり体が震えたりする。
つまりこれが現在の症状ですね。
大うつ病というよりは不安に関する障害が今残っているということなんでしょう。
今の問題は、社会的責任のかかることで不安の症状が出現する
というところです。
考えてみれば昔から、責任を持つのは苦手でしたから当然でしょう。
でも体が震えたりすることはありませんでした。
じゃあどうすればいいのでしょう。
段階的に、責任を持つ事柄を増やしていく、これに限るでしょう。
【社会的責任が伴うこと 難易度の段階】
≪簡単レベル＝今でもできている≫
予約してリラクゼーションサロンに行く
予約して美容院に行く
約束の日にパーティーに出かける
レンタル犬を責任を持って世話をする
≪中程度レベル＝負荷がかかる感じがする≫
実家の家族と会う約束をして何かを楽しむ
≪高度レベル＝相当に負荷がかかり、場合によっては具合が悪くなる≫
毎日の食事の準備の担当
仕事をする
転居する
