『うつ病がよくわかる本』(鍋田恭孝 著)
『うつ病がよくわかる本』(鍋田恭孝 著)
うつ病発症のなりたちが細かく図式化してあったが、
①外部基準に依存する性質
②心理機能の脆弱さ
が自分の中ではキーポイントだと思った。
それからうつ病者は「途方に暮れている」という状態。
これはまさにその通り!合点がいきすぎた。自分も昔ブログで「柱が倒れた」と表現したことがあるが、今までの適応の仕方がまったく合わないので、途方にくれたんだろう。つかまっていた柱が倒れたように感じて。
①は、自分がない、と感じるのはこのせいだな、と思った。人に対して弱くなってしまうのも結局他人の価値基準に依拠してるからだなあと感じた。すぐには変えられないだろうが、「あ、今人の価値観借りてきてるな」と立ち止まれるぐらいにはなりたいと思う。自分が「標準家庭」を目指すのもそのせいなんだろう。本当は自分の性質にしたがって生き方が決まるのに、まず「標準家庭」をめざしているというはそのためなんだろう。
②心理機能
柔軟性のなさ、対処の仕方がワンパターン。これは自分でも感じる。心理機能は非常に貧弱というか貧困だなあと自分でも分かっている。うつ病を治すときにも、日課を決めてこなそうとしたりして具合悪くなって、本当に杓子定規。これはトレーニングで何とかなるかな。人に相談するようにはしていこう。経験値があがることで何とかカバーしていける部分なのではないか。
おまけに私は「エネルギー量が低い」ときているから、仕事で一時的にでもよい成績を残すってことはなかったなあ。
私みたいな人は、今の時代に生きていなかったら、かつてのように、価値観が多様化せず、生き方が一つに決まっていて、女の人の社会的自立が促進されていないような社会なら、うつ病になることはなかっただろう。
価値観の多様化と女性の社会的自立という個人主義の時代は、人によってはこのように生きづらくなるのだな。
だがどっちがよかったかなんてまだ分からない。病気になって、外部基準に依拠しない生き方ができるようになったらそれが一番良いのかもしれない。