うつ病・不安障害日記

毒親の両親に育てられ、成人後ひどいうつ病を発症した毒子日記です。

主治医のやり方を知る

 精神科にかかっているときには、ある程度頭が働くようになってきたら、自分でもいろいろ考える必要があります。
 その治療の経過においては、どんどん薬が増えてきちゃった。。。また入院って言われた。。。などいろいろな不満が出てくることでしょう。自分の感覚と違うことを担当医から提案されたと感じた場合、にもかかわらず、その状態を放っておくのは病気の改善のためにもあまりよくありません。主治医はいわば、病気の私たちにとっては頼れる重要な人です。その人と意志の疎通がうまくいっていることはとても重要なことだと思います。
 
 先日の診察で、私は睡眠のことを聞かれたので、正直に「睡眠は不規則です(一日に何回にも分けて寝てしまう)」と答えました。そしたら先生が「なかなか治らないなら入院も考えよう」といって睡眠薬を追加しました。この主治医の対処は、私も夫も全くピンときませんでした。睡眠のことは聞かれたから答えたけれど、トータルで見れば眠れているし、困っているわけではなかったからです。私が困っているのは胸の違和感と不安感でした。入院というのも、笑ってしまうほど全くピンとこないものでした。一人で家にもいられるようになったし、入院は何を狙ってのものなのか、分からなかったのです。その受診では、提案されて軽いショックを受け、説明する気力が失せてしまったので(病気のせいでしょう)、言われるままに眠剤をもらって帰りましたが、胸にもやもやとするものが残りました。
 
 そこで今回の診察のやりとりを少しよく考えてみました。私は聞かれたから、正直に睡眠は不規則だ、と答えたけれども、先生にとっては、それが私が一番困っているものであり、睡眠がなかなか改善されない=うつ病が全くよくなっていない状態、と判断し、眠剤を出し、それでも睡眠が改善されないなら、入院という手もあるだろう、と提案されたようです。
 しかし実際には睡眠の問題は私自身は感じていなかった、そのことが先生には伝わっていなかった。私の主要問題は胸の違和感であるということが。
 
 それでその次の回では、そのことをはっきり告げました。「先週は言葉が足りませんでしたが、確かに睡眠は不規則であるけれども、トータルで見れば眠れているし、駒ってはいないのです。私が今一番困っているのは胸が痛むことなんです。それも通院するようになってからはずいぶんと軽減されて外にも出られるようになっています」と。先生は理解し、私も伝わったと感じました。結果それによって眠剤は中止となり、診察も2週間に一回となり、入院させられるということにもなりませんでした。
 
 それによって私の中にあったもやもやは改善されました。
 
 自分が思ってもいないことを主治医から提案された場合は、それを率直に伝えた方がよいと思います。主治医は万能ではないし、先生も試行錯誤しながら薬を出していくわけです。コミュニケーションの齟齬が起これば、そこで間違いも起こります。「この先生はなんか変だ信用できない」とすぐにあきらめて違う病院に変えるのはやめたほうがいいと思います。病院を変えることはいくらでもできます。まずは、コミュニケーションに行き違いがなかったかどうかを確かめるべきです。
 
 精神科医のやり方には、以下のパターンがあると感じました。
 
 精神科医が、治療が行き詰ってるなと感じたときに次にとる選択肢>
 1、比較的重要な役割を果たす部分の薬を変更、あるいは追加する
 2、カウンセリングを勧める
 3.心理テストを受けさせて、再度方針を見直す
 4、入院を勧める
 
 上記を勧められて自分でも、「そうだな、その方法が自分には合っているかも」と納得したらその提案を受け入れるのもいいでしょう。でももし上記を提案されて、何かもやもやしたものが残るようだったら、主治医と再度意志の疎通を図ることをお勧めします。
 
 大切なのは、医師に全てをお任せするということは、どのような病気の治療においてもないということ。自分のことだから、自分も能動的に治療に参画しなければならないということです。
 
 ちなみに私の主治医は、1と2と3はどうもとらないようです。眠剤は増やしましたが、主要な部分は変えたがりませんでした。やたらと薬を変更したりどんどん増やしていったりしない先生だということが分かり、その部分では少し安心した次第です。